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最近の

最近の若い奴は、
などと言うつもりはありませんが、そんな感じの話。
というより、最近の若者への教育環境について。

自分が研修医だった頃に比べて医師の環境が大きく変わったことに驚きを感じます。
自分が医師になった1年目には、休みという休みがありませんでした。
本当にありませんでした。
休んだ日というのは記憶になく、日勤→当直→日勤という40時間程度の連続勤務も月4回くらいありました。

同期の強者は2ヶ月くらい病院に泊まり込んで一回も家に帰っていないと言っていました。

これが2年くらい続きました。

辛かったかと言われれば、辛かったかもしれません。
脱落する同期もいたりもしました。
でも、辛かったけど、それが「当たり前」だったので、誰も文句を言ったりはしませんでした。
それどころか、帰っても良い日に敢えて泊まり込んだりしていました。

なぜなら、先輩は夜に教えてくれたからです。
日中は忙しく、お互い自分の業務をこなすことに全力で、それはそれで経験にはなるのですが、なかなか指導という形にはなりません。
夜になると、上級医もひと段落ついているので、聞きやすく、そのタイミングで指導を受けたりしていました。
上級医もそのことは承知の上で夜遅くまで付き合ってくれたりしました。

今は研修医の勤務時間が厳しく管理され、残業しにくくなりました。
上級医もわかっているので、勤務時間の中で指導しています。

それは素晴らしいことです。
あの休みのない日々は、やはり辛かったので。
ですが、心配もしています。
あの日々が医師としての自分の多くを形成していることに今になって気づくからです。

若い頃、あの真綿が水を吸うように経験を吸い込んでいた頃、休まず働いた経験が自分を形作っている。
上級医が時間を惜しまず指導してくれたことは、今でも使っている様々なスキルに反映されています。

その時期に経験することを制約された今の研修医たちは、労働者としては良い環境を与えられたので幸せなのでしょうが、果たして医師として幸せなのか。
考えてしまいます。

余計なお世話です。きっと。
今でもその気がある人は休まず努力をしているのでしょう。

でも、学生時代、やる気のなかった自分は、今のシステムでは真っ当な医者になれそうも無いのです。
やる気による格差が広がりそうで、心配です。
長嶋 理晴 | 日常 | 23:35 | comments(0) | - |
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