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患者さんが求めるもの、医者が提供するもの

金曜日に来てもらっている義間医師。
若手の有望株です。

ですが、先日こんなことがありました。

風邪と花粉症で来院した患者さんに、義間医師が花粉症の薬と頓用の解熱剤だけを処方したところ、風邪の症状に対する薬がないということで、患者さんからご質問を頂きました。

曰く、風邪で来院したのにそれのための薬は一つももらえなかった。と。

たしかにそうです。

では、義間医師は風邪に対して何も対処しなかったのか、というと実は答えはノーです。
義間医師、というか、医師の視点から見るとこう見えます。

風邪の鼻水に対しては花粉症の薬も効果があるから、それを内服すれば良い。喉が痛ければ解熱剤に鎮痛作用があるから、それを飲めば良い。

つまり義間医師としては出した薬で諸症状に対処できると思ったのです。
ところが実際は花粉症のために出された薬は風邪の症状に対して使われることはありませんでした。
解熱剤も熱がなかったため使われませんでした。
そのため、この患者さんには、風邪の症状に対して飲む薬がないということになってしまったのです。

これは完全にこちらの説明不足です。

私達医師は薬に対して沢山の知識を持っています。
そして、往々にして、自分の知識が普く共有されているという錯覚を覚えてしまうのです。
義間医師は花粉症の薬は鼻水を止める効能があり、これは風邪の症状にも応用できるということを知っていました。そして、勝手に患者さんもその認識を共有していると錯覚してしまったのだと思います。

私達が持っている知識を正しくわかりやすく患者さんに伝える努力を決して怠らないこと、診療を行う上で大切なことは当たり前ですが「十分な説明」であるということを改めて感じました。

患者さんが求める医療と私達が提供する医療がより近いものになるように、これからもスタッフ協力して改善に取り組んでまいります。
長嶋 理晴 | プライマリ・ケア | 01:03 | comments(0) | - |
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